SEO(検索エンジン最適化)はコンテンツやコーディングでの対応がメインの印象が大きいですが、デザインの時点で考慮しておくべき点も多々あります。
SEOについてあまり意識したことがないデザイナーの方はぜひ参考にしてみてください。
そもそもSEO(検索エンジン最適化)って?
主にGoogleの検索エンジン内での上位表示ですよね。日本では検索エンジンの使用率9割以上がGoogle検索になります。
検索エンジンの上位表示を実現するために、まず知って欲しいことはGoogleがどんな検索エンジンを作って、どんなことを目指しているかです。
Googleが考える理想にちかいWEBページを作成することが、上位表示につながると考えてもいいのではないでしょうか。
検索結果の表示順位を決める要素とは
2008年の時点ですでに、検索結果の表示順位を決める指標は200項目以上あると言われていました。
それ以降にもコアアルゴリズムはもちろんのこと、モバイル端末表示を順位に加味したり、サイトの表示スピードも指標に入れたりと日々アップデートされ続けています。
またユーザ情報、例えば位置情報や見ている端末、検索した時期やタイミングなどによっても表示が大きく変わります。
そうなってくると、「現在のアルゴリズム項目はどのくらいか」という話自体がナンセンスですよね。
じゃあ良質なページを作れば、上位表示されるのかというと、それもまた難しいところです。
WEBデザイナーが意識しておきたいポイント
人が使いやすいデザインかつ、ロボットが読みやすい構成
WEBサイトを閲覧するユーザは人間ですが、検索エンジンの順位を決めるためのデータを集めるのはクローラと呼ばれるロボットです。
検索エンジンで上位表示させるためには、人間とロボット両方から見てわかりやすいページでなくてはならないのです。
「画像にはaltを入れる」とか「見出しには画像を使わないように」などと言われたりしますが、ロボットが認識できなくなるという視点が影響しています。
個人的には見出しに画像を使っても、適切なaltを入れておけば影響ないと思います。
スマートフォンでのUIデザインがSEOに影響する
以前はパソコンでの表示をメインに考えられていましたが、スマートフォンの普及によりモバイル端末での閲覧が、パソコンからの閲覧を上回りました。その結果、2018年からモバイル端末で表示される状態が検索結果の順位を決定するというアルゴリズムになりました。これがモバイルファーストインデックスです。
この変更を受けて、モバイル端末で閲覧しやすいページ(モバイルフレンドリー)にする必要があるためモバイル端末などの表示を確認するようなツールをGoogleが公開しています。
モバイル端末で使いやすいデザインが、SEOにも好影響をもたらすということです。
表示の高速化
昔からサイトの読み込み時間が長ければ、閲覧せずに戻るユーザも増えると言われています。表示が遅いということはユーザの利便性を損なっているということです。
その他にも、スマートフォンの閲覧のためにデータ通信量は少なくすべきです。
高解像度の画像やファイル数をなるべく少ないデザインにすることが、表示高速化につながり、SEOにもプラスになるということです。
こちらもGoogleが表示速度を確認するツールを公開しています。
結局ユーザーファーストなデザイン
今までの話で考えると、直接的ではないにしろ滞在時間や直帰率などのUI/UXの部分がSEOに関わってくるということになります。
スマートフォンで使いやすい、読みやすいWEBサイトが上位に表示されやすいデザインということです。もちろんPCもないがしろにしてはいけません。
SEOはデザイン以外にも、コードやサーバなどの技術的な部分、文章などのコンテンツの部分と総合的な質が求められます。
デザインだけではなくて、様々な視点からより良いページを作成できるといいですね!
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