こんにちは!デザイナーのヒロです!
色って何?…という答えに知ってますか?
色ってそもそも、なんでしょうか?
その仕組みを知っておくと、カラーモードや色のユニバーサルデザインについて、理解が深まります。
ぜひ理解しておきましょう!
色ってなに?
真っ赤なりんごを思い浮かべてください。
みずみずしくて、すごく美味しそうですよね。
このりんご、なぜ赤いのでしょうか?
絵の具のような、赤い成分がりんごの皮に含まれているのでしょうか?
じつは、光を反射しているんです!
光に含まれる、色の波長
光は、実は電磁波の一種です。
電磁波と言うと、紫外線・赤外線・電波などがあります。
その中で唯一、目で見ることができるのが、光(可視光)なんです!
この光の中に、様々な色の波長が含まれています。
長い波長は赤色に、
短くなるにつれて、オレンジ、黄色、緑…
1番短い波長は青色や紫色として知覚します。
これを、光のスペクトルと呼びます。かっこいいですよね!
この色の波長が、りんごに当たると、
りんごが色の波長を反射・吸収します。
長い波長…つまり赤い色を強く反射し、
短い波長…それ以外の色を吸収します。
反射された長い波長だけが、私たちの目に入り、赤い色だと知覚するんです!
目の奥にある色を感じる錐体細胞
光とりんごだけではなく、人間側にも仕掛けがあります。
その仕掛けは、目の奥にある錐体(すいたい)細胞と呼ばれる、色を受け取って分析する細胞です。
錐体細胞には3種類あります。
色の長い波長を主に感じる錐体細胞。
中くらいの波長を主に感じる錐体細胞。
短い波長を主に感じる錐体細胞、の3種類です。
この錐体細胞によって、私たちは色を感じることができます。
先ほど、長い波長は赤色…と言いましたよね。
中くらいの波長は緑色に近く、短い波長は青色に近いです。
赤色と緑色と青色。
どこかで聞いたことありませんか?
そう、RGB(Red, Green, Blue)のカラーモードです!
カラーモードについては、こちらの記事で説明しているので、ぜひ見てみてください。
ディスプレイの色は、画面いっぱいに詰まったRGBの光の粒で表現されています。
つまり、RGBは、この3つの錐体細胞と対応していたんですね!
そのほかにも、
明るさを感じる杄体細胞(せんたいさいぼう)や、
色の情報を処理する、脳の外側膝状体(がいそくしつじょうたい)などがあります。
ちょっと難しいので割愛しますが、気になる方はぜひ調べてみてください!
紫外線も反射する蛍光色
りんごのような物体の方にも、様々な色の仕組みがあります。
その中のひとつが、蛍光色です。
蛍光色って、すごく眩しくて目立ちますよね。
実は、蛍光色は、見えない紫外線を見えるようにして反射しているんです!
なので、普通の色の波長に加えて、紫外線が加わった分、
強く、眩しく鮮やかな色に見えるんですね。
蛍光色は夜間でも光を弾き、強く目立つことから、
工事現場やランドセルなどに貼る蛍光テープとしても使われていますね。
人によって色の感じ方はさまざま
光や物体によって、色の感じ方は変わります。
それは人も一緒です。
色覚多様者と呼ばれる、
先ほどご紹介した錐体細胞に、異常や欠損がある人たちもいます。
赤と緑色がいっしょの色に見えたり、
違った色でも同じような色に見えたりします。
また、高齢者の方は、
白内障により、目の水晶体が濁ってくることで、
色の違いがわかりづらくなったり、
明るい色を眩しく感じたり、暗い場所の色がわかりづらくなったりします。
そこで、デザイナーが色を使うときに注意すべきことが、色のアクセシビリティです!
誰もがわかりやすい、読みやすいような色の使い方を心がけましょう。
色のアクセシビリティについては、こちらの記事で紹介していますので、ぜひチェックしてください。
いかがだったでしょうか?
そもそもの色の仕組みを理解すると、
なぜRGBのカラーモードなのか、色のアクセシビリティがなぜ大事なのか、
そのほかの色の疑問についても、なぜなのかわかるようになるのではないのでしょうか。
今回は簡単に説明したので、
詳しく知りたい方はぜひこの機会にいろいろ調べてみてください!
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